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【教育費対策】15年で900万円貯める方法|米国国債と貯金を比較シミュレーション

こんにちは、カバ夫です。
今回は将来の教育費を15年で900万円貯めるにはどうすれば良いか?について、私の実体験をもとに「貯金」と「米国国債」を比較しながらお話しします。
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教育費はいつ・いくら必要か?
子どもが生まれてから18歳までの時間は意外とあっという間です。
特に高校・大学の進学が重なる15歳〜22歳の時期は、教育費の山場。
文部科学省や日本政策金融公庫の調査から、大学進学にかかる費用は以下のように想定できます。
• 入学金+授業料:約100万円/年 → 約400万円(4年分)
• 仕送り・生活費:約120万円/年 → 約480万円(4年分)
• 合計:約880万円
つまり、「15年で900万円」を準備しておくと、かなり安心して進学を支えられると言えます。
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毎年60万円を15年積み立てたらいくらになる?
ケース①:貯金(利息なし)
• 60万円 × 15年 = 900万円(利息なし)
• 元本は保証されますが、インフレや物価上昇に対しては無防備です。
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米国国債で積立したらどうなる?
米国国債は「元本+利息が確定」しており、為替を除けば比較的リスクの低い資産です。
ケース②:米国国債(年利3%、単利)
• 元本累計:900万円
• 利息累計:約190万円
• 合計:約1,090万円(ドル建て、為替リスクを除く)
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米国国債のメリット・デメリット
メリット
• 利息付きで資産が確実に増える
• アメリカ国債は信用力が高く、デフォルトリスクは極めて低い
• 利子を教育資金や養育費に充てやすい
デメリット
• 為替リスク(円高になるとリターン減)
• 中途売却リスク(途中で売ると元本割れの可能性あり)
• 利息・償還はドル建てのため、円換算額は為替に左右される
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為替リスクの損益分岐点はどこか?
年利3%で15年保有すると、ドル建てで約1,090万円になります。
この場合、為替が約17.5%円高(例:1ドル150円 → 123.75円)になると、利息分のリターンが相殺されます。
つまり、この水準が「損益分岐点」であり、そこを下回らなければ国債の方が有利と言えます。
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カバ夫の選択|我が家の教育資金戦略
我が家では、第一子が16歳になる年(2039年)に積み立てした米国国債の償還が来るように逆算して毎年米国国債を購入しています。
• 2024年〜2038年までに毎年60万円ずつ購入(合計900万円)
• 利息(累計約190万円)は教育費の上乗せや予備費に活用予定
• この投資資金は「老後資産」とは別枠で管理
こうすることで、教育資金の見通しがクリアになり、将来への不安がぐっと減りました。
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結論:貯金か?米国国債か?
比較項目 貯金 米国国債
元本保証 ◎ ◎
利息 ×(ゼロ) ◎(3%想定)
為替リスク ◎(円建て) △(ドル建て)
増加見込み額 0円 約190万円
効率性 △ ◎
👉 教育資金を「貯金だけ」で準備するのは、非常にもったいない。
一部でも「米国国債」に回せば、15年で200万円近い差が生まれる可能性があります。
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あとがき|教育費を「時間の味方」で準備しよう
子どもたちの将来を支える教育費は、人生の大きな山場です。
だからこそ、15年という時間を「味方にする」戦略が求められます。
資産形成は、地味でも確実に未来を変える力を持っています。
「時間 × 資産 × 信頼できる投資先」をうまく組み合わせること。
それが、将来の子どもたちに最高の選択肢を渡す第一歩です。


